10/26のM3 2025秋にお越しいただいた皆様ありがとうございました。
今回は2020年以前の熱狂を感じるような人入りで、同人イベントの勢いが舞い戻ってきたという印象を受けました。
今回、入手した作品は18作(制作参加除く)あったのですがさすがに一記事で書ききれる量ではないので何日かに分けて書いていきます。
1.ダシマキレコード / Schranz or Die
作品告知ページとにかくSchranz一筋!なTKGさんのサークル、ダシマキレコードさんですが今回も複数枚の作品をリリースしていながら各作品の品質高めです。
オリジナル作のこちらは表題作"Schranz or Die"をメインに3名の海外DJによるリミックス、TKGさんらしいサブカル寄りな曲も入ったアルバムになっています。
"Schranz or Die"のオリジナル+リミックス3曲から感じる各DJの音の作り方の違いの比較も興味深いですが、今作だと"F4CK (TKG Remix)"が特にイチオシです。ハードコアにも足を突っ込んでいる高速Schranzですが、これだけ速いにもかかわらずグルーヴの上下を一つ一つ感じられるように組み立てているのが上手すぎる。
2.ダシマキレコード / 東方 with SCHRANZ12
一方でこちらは長寿シリーズとなったSchranz主体の東方アレンジです。前述の"Schranz or Die"が完全にフロア寄りに対して、こちらは原作のメロディを活かしたトラックが中心となっています。Schranzという単語を聴いたことない人はこのシリーズからだと入りやすいんじゃないかな?
自分は東方シリーズは初期の有名曲程度しか知らないクチですが、そんな人でも聴いたことのある曲がベースになっているものが多く、気が付けば全曲聴いていたという感じでした。各楽曲の構成や演出も音ゲー提供で培われたセンスが入っており、まさに飽きずに楽しめる一作だと思います。(特にCrazy Tanz)
3.Java Sparrow Music!! / Bang Alive
Hardcore / Hard Danceを精力的に制作されているhu-zinさんが運営するサークルの新作コンピレーションです。今回は「HARD DANCE」がキーワードとのことで、文字通りのハードな楽曲が目白押しとなっています。
とはいえ、参加しているメンバーのバックグラウンドが多彩で、決して画一的なトラック集となっておらずこの点はhu-zinさんの選球眼が光っているなという感じです。
トラックとしては"Underground Seeker"や"Burning Mirage"のようなこれぞHard!な曲も面白いのですが、個人的には"Rough Mental"(DJ AIR-Gさん)や"Limerence"(BAWANGさん)の一聴するとHardじゃなさげ…?と思わせて爆発させてくる曲がとても面白かったです。
4.Full Metal Blanket / Portfolio 10
Detroit Techno中心に制作されているYou10gさんとDrumsukoさんによるサークルのシリーズ第10弾です。現在のTechnoがどちらかというとHard Techno寄りになっている中で、90~00年代のTechnoの雰囲気を再現している点が特徴的です。
ただ、今回はYou10gさんが安定の空気感を作り、一方でDrumsukoさんがかなり挑戦的なトラックを作りに行っているという意図を感じました。もともとアンダーグラウンドなトラックも作られていましたが、それがより深くなった"Underground"と中盤からDrum'n'Bassへ変化していく"Transmute"がうまくハマっているという感触です。
コメント
コメントを投稿